バレエの美神第3部。第1部、第2部とはうって変わってクラシック中心のプログラム。
「眠りの森の美女」からローズ・アダージョ
オクサーナ・クチュルク
ボルドー・オペラ座バレエへ期限付き移籍しているクチュルク。
彼女の
オーロラを見るのは初めてです。
セット付き、コール・ド・バレエつきの豪華版。ちゃんと国王夫妻もいますし、ヴァイオリンを持った小姓?もいます。華やかでいいですね。
でも、全幕ならば領地の若者や子供たちが踊るワルツの後に満を持して、待ちに待ったオーロラ姫登場の場面です。
ガラのため、さっさと出てきたのでオーロラ登場の拍手がなくって残念でしたわ〜。
クチュルクは、割と庶民的で親しみやすいお姫様。
ロシアのバレエ団のローズ・アダージョですから、手をそんなに高く長く挙げるわけではないのですすが、今回のオーロラは余裕がかなりなさげに見えました。
緊張してたのかな。
「眠りの森の美女」グラン・パ・ド・ドゥ
イリーナ・ペレン/アンドリアン・ファジェーエフ
ローズ・アダージョに続いて、マリインスキーの王子様ファジェーエフとペレンによるGPDDでした。
華やかなカップルで良かったです。
ファジェーエフを見ていたら……なんかマラーホフを思い出しちゃいました。何でかな?
髪型のせい、かな?
「アヴェ・マイヤ」
マイヤ・プリセツカヤ
数年前のNHK教育テレビで「21世紀-現代バレエはどこへ」にて、ベジャールがプリセツカヤに振付けたと紹介されていた作品。番組では”アヴェ・マリア”って言ってたような気がしますが。
黒いパンツスーツみたいな衣装で、高いヒールの靴。80歳にはとても見えません。
両手には、扇子。
日本舞踊(見たことないけど)とかから影響を受けて作ったんでしょうね。
一瞬”瀕死の白鳥”を思わせる振りがあったりもしました。
なんせ、伝説のマイヤさまですから。謹んで拝見しました。皆様、同じような心境のようで
ブラボーがかなり飛んでいました。
是非とももっともっと踊りつづけていただきたいですね。
印象的だったのは、カーテンコールでオケの何人かの人たちが
ビデオでプリセツカヤ様を撮影していたこと。
おいおい〜、でしたがさすが彼女の人気はすごいなと思わされましたね。
アニハーノフさんの頭がオケピットからちょっと見えたりもして。さすが、マイヤ様!
「シルヴィア」
デルフィーヌ・ムッサン/ウィルフリード・ロモリ
産休直前にエトワールに任命されたムッサン。産休明けで登場です。
ムッサンは狩の女神ディアナ役で、ロモリは永遠に眠りつづける
美青年エンディミオン役。
市販されているパリオペラ座映像ではマリ=アニエスとジョゼが踊っている、あの場面です。
曲が聞こえてきただけで、胸がいっぱいになりました。なんて、官能的な音楽なんでしょう。
ディアナが
セーターを着る場面はありませんでしたが、ムッサンのソロがありました。
そして……サロペット姿のロモリ登場。
ああっ。ロモリ、”美”は付かないですが青年になっています。さすがです。
映像のマリ=アニエス&ジョゼのこの場面は、”逞しい女性と繊細な美青年”の物語に感じられました。女神様に誘惑された眠れる森の美青年。
こっちのムッサン&ロモリはそれと印象を異にしていました。
逞しいのは眠れる(目は結構開けていたようでしたが)森の男ロモリの方。
女神様は眠れる男に憧れ、寄り添っていくように感じられました。とすると、女神の方が誘惑されちゃった?なーんてね。
なので、こちらは”繊細で芯の強い美女と彼女が憧れる逞しい青年”の物語でした。
踊る人が違うだけでこんなに印象が変わるのか〜、と興味深く見ました。
途中でロモリの衣装の
背中の部分に穴が開いていることを発見。結構
リフトも多いので、穴が開いてしまったのでしょうか?
気になってしまって、カーテンコールでもじぃぃぃっと見てしまいました。
「ドン・キホーテ」からグラン・パ・ド・ドゥ
オクサーナ・クチュルク/ファルフ・ルジマトフ
またまた、ドン・キ。GPDDとはいえ、コール・ドもキトリの友人のヴァリエーションも付いての豪華版でした。
事前の発表では、クチュルクorシェスタコワとのことでこの日はクチュルク。他の日はシェスタコワが踊ったそうです。
クチュルクは赤い衣装でした。ルジマトフは白。
ルジマトフは不調のようでした。パートナーシップもあまり良くなく。
でも、かっこよかったからいいかあ〜という気分にさせていただきました。
スペインの伊達男の風情でしたね。
彼のバジルを全幕で見たかというとちょいと微妙ですが、GPDDならばいいですね。
クチュルクも32回転をビシッと決めて会場を沸かせていました。うん。盛り上がりました。
オーロラよりはキトリの方が合っていると思います。いつも組むミハリョフの方が、
パートナーとしては良いんでしょうが。
定石どおりという見方もありますが、しっかり盛り上がりフィナーレへ進むことが出来ました。
フィナーレは、眠りの第3幕の曲に乗っての定番通り。
順々に出演者が出てきて、最後は我らがマイヤ様。ルジマトフに話し掛けたりクチュルクと話したりでしたね。
と、言ってもめぐみはロモリばっかり見ていました。
彼はとっても機嫌良さそうに見えました。前にも書いたけど、ムッサンとレドフスカヤに挟まれていたんですもの。
ふふふ。
プログラム構成に少々難ありのガラでしたが、充実したガラだったです〜。