平日の夜だけあって?劇場には年配のお客さんがいっぱい。中劇場もなかなかの入りでした。凄いな〜。
どうしてもフィガロが見たくって取った、この公演。オペラ研修所の公演を見るのは初めてでした。
序曲が始まり、客席を通って普段着姿の出演者が登場。舞台の上は、公演前の楽屋風で衣装を着けたりリハーサルに励む様子が。
面白いけど、楽屋裏を出す意味はあったのかな〜。ま、コレから“戯けた一日"の劇がはじまりはじまり〜って事なんでしょう。
楽屋を片付けて、いよいよ第1幕。
賛助出演のケルビーノ役、林さんがみごとな美少年ぶりを見せてくれます。
伯爵夫人役の中村さんも、いい感じで。憂いの人妻から段々と、幕が進むにつれて怒らせちゃいけない女性を怒らせてしまった風情で面白かったです。
伯爵夫人とスザンナちゃんの二重唱(女子高生の内緒話?ってくらいのキャピキャピでしたな)とか、フィガロの両親発覚の爆笑場面とか、息もピッタリ。少々、ベタな所もありましたけどねっ。
さすが、モーツァルトさんは素晴らしいな〜と、幕が進むにつれてどんどんご機嫌になるめぐみなのでした。
舞台のセットは、回転するもので第1幕が終わると回転してフィガロの部屋から伯爵夫人の部屋へと転換。
休憩を挟んで第3幕の結婚式が終わると、今度は松の木?があるお庭。ご丁寧に東屋まであって。
松の木の意味って、何となく分かるような気もするけどどんな隠語なのかしらん?
満足のいく公演を見ることができましたが、心残りなのはマルチェリーナとバジリオのアリアがカットされてること。
上演時間が長くなるのは分かりますが、聞きたかったな〜。ロバの皮のなんて、身につまられますから。